はじめに:デジタル準備を怠ると現地で困る
海外赴任や長期渡航が決まったとき、パスポートやビザの準備は当然するものの、デジタル環境の準備を忘れている人が非常に多い。 筆者自身、初めての海外赴任でVPNを入れ忘れ、初日にLINEが使えず焦った経験がある。
現地に到着してから「LINEが使えない」「Googleマップが開かない」「送金手数料が高すぎる」と慌てるのは、実はよくある話だ。
この記事では、渡航前に準備すべきデジタル環境をチェックリスト形式で完全網羅する。上から順番に確認していけば、デジタル面の準備は万全だ。
VPN(仮想プライベートネットワーク)
中国・UAEなどネット規制が厳しい国ではVPNが必須だ。タイ・ベトナムなど規制が緩い国でも、日本の動画配信視聴やフリーWi-Fiのセキュリティ対策としてVPNは有効。
チェックリスト:
- ☐ 渡航先のネット規制状況を確認する
- ☐ VPNサービスに登録する(おすすめ: 海外おすすめVPN 3選で比較)
- ☐ スマホ・PC両方にVPNアプリをインストール
- ☐ 日本にいる間に接続テストを実施
- ☐ 自動接続設定をONにする
中国赴任の場合は中国でLINEを使う方法も事前にチェックしておこう。UAEではLINE通話が規制されている。UAE/ドバイのLINE通話規制と対策も確認しておこう。
eSIM・現地SIM
海外での通信手段を確保しよう。最近はeSIMが便利で、到着前にオンラインで購入・設定が可能だ。
チェックリスト:
- ☐ スマホがeSIM対応か確認する(iPhone XS以降、多くのAndroid端末)
- ☐ eSIMを購入する(おすすめ: Airalo)— 各社の比較は海外おすすめeSIM比較を参照
- ☐ 渡航先の通信プランを選択
- ☐ 渡航前にeSIMをインストール(アクティベートは現地で)
- ☐ 日本のSIMは一時停止 or データローミングをOFFに
eSIMのメリット:
- 現地到着後すぐにネットが使える
- SIMカードの差し替え不要
- オンラインで即時購入可能
eSIM非対応の場合:
- 現地空港でSIMカードを購入
- ポケットWi-Fiをレンタル(グローバルWiFi等)
海外送金
海外赴任では、日本への送金や現地通貨の入手が必要になる。銀行の海外送金は手数料が高いため、Wiseなどの専用サービスがおすすめだ。
チェックリスト:
- ☐ Wiseアカウントを作成する
- ☐ 本人確認(KYC)を完了する(渡航前に!)
- ☐ マルチカレンシー口座を開設
- ☐ Wiseデビットカードを申請(届くまで1〜2週間)
- ☐ 日本の銀行からWiseへの入金テスト
各サービスの比較は海外送金はWise一択?PayPal・銀行と比較で確認できる。
Wiseを使うメリット:
- 実質為替レート(銀行よりお得)
- 送金手数料0.5%〜(銀行は3,000〜5,000円/回)
- 50通貨以上のマルチカレンシー口座
- デビットカードで現地ATMから引き出し可能
保険
海外での医療費は非常に高額だ。適切な保険に加入しよう。
チェックリスト:
- ☐ クレジットカード付帯の海外旅行保険の内容を確認
- ☐ 補償内容が不十分な場合は追加の海外保険に加入
- ☐ 保険証券のPDFをスマホに保存
- ☐ 緊急連絡先をスマホに登録
- ☐ 持病がある場合は英文の診断書を用意
保険選びのポイント:
- 治療費の補償上限額(最低1,000万円以上推奨)
- キャッシュレス治療対応かどうか
- 歯科治療は対象外の場合が多いので注意
その他のデジタル準備
データのバックアップ:
- ☐ スマホのデータをクラウドにバックアップ(iCloud / Google Drive)
- ☐ 重要書類(パスポート、ビザ、保険証券)のスキャンをクラウドに保存
- ☐ パスワード管理アプリの設定(1Password等)
アプリの準備:
- ☐ Google翻訳アプリ(オフライン言語パックをダウンロード)
- ☐ 渡航先の地図アプリ(中国ならBaidu Maps / 高徳地図)
- ☐ 配車アプリ(Grab、Uber、DiDi等)
- ☐ 現地の決済アプリ(中国ならAlipay / WeChat Pay)
セキュリティ:
- ☐ スマホのパスコード / 生体認証を設定
- ☐ 「iPhoneを探す」/ 「デバイスを探す」をONに
- ☐ 2段階認証の設定(重要アカウントすべて)
- ☐ SIMロック解除を確認
海外のフリーWi-Fiにはセキュリティリスクがある。対策の詳細はホテル・空港のフリーWi-Fi安全対策ガイドで解説している。
海外赴任中の日本の電話番号維持も重要だ。SMS認証や帰国後の再契約を考えると、格安SIMでの番号維持がおすすめ。海外赴任の番号維持におすすめ格安SIM比較で各社のプランを確認しよう。
渡航前の最終チェック(出発1週間前)
- ☐ VPNの接続テスト再確認
- ☐ eSIMのインストール確認
- ☐ Wiseの入金テスト完了
- ☐ 保険証券のダウンロード完了
- ☐ 全デバイスのバックアップ完了
- ☐ 充電器・変換プラグの準備(渡航先のコンセント形状を確認)
まとめ
海外赴任・長期渡航のデジタル準備は渡航2週間前から始めるのがベストだ。
特に重要なのは以下の3つ:
- VPN — ネット規制国では必須。規制がない国でもセキュリティ対策に
- eSIM — 現地到着後すぐにネットが使える安心感
- Wise — 海外送金の手数料を劇的に節約
このチェックリストを上から順番に確認していけば、デジタル面の準備は万全だ。
海外から日本のテレビを見たい方は海外から日本のテレビ番組を見る完全ガイドもチェックしよう。