結論:VPNで日本サーバーに接続すれば銀行サイトが使える
中国から日本の銀行サイトを使うにはVPNが必須だ。日本のIPアドレスで接続すれば通常通りログインできる。
中国赴任・出張中に日本の銀行サイトにアクセスできず困る人は多い。原因と対策を解説する。
なぜ中国から日本の銀行サイトにアクセスできないのか
中国から日本の銀行サイトにアクセスできない原因は2つある。
原因1:中国のGFWによる規制
中国のグレートファイアウォール(GFW)は海外サイトへのアクセスを広範囲にブロックしている。銀行サイト自体が直接ブロックされていなくても、ログイン時のリダイレクトや認証プロセスで問題が起きる場合がある。
原因2:銀行側の海外IPブロック
日本の多くの銀行は、不正アクセス防止のため海外のIPアドレスからのログインを制限している。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、楽天銀行など、主要な銀行の大半がこの制限を設けている。
中国のIPアドレスからアクセスすると、ログインがブロックされたり、追加のセキュリティ認証が要求されたりする。
影響を受ける主な操作
- インターネットバンキングへのログイン
- 残高照会・取引明細の確認
- 振込・送金の操作
- クレジットカードの利用明細確認
- 証券口座へのアクセス
これらの操作は中国から直接アクセスすると、エラーやアクセス拒否になるケースが多い。
VPNで銀行サイトにアクセスする手順
Step 1:VPNを契約しアプリをインストールする
VPNは必ず日本にいる間に契約・インストールを済ませる。中国ではVPNサービスのサイトにアクセスできない。
Step 2:VPNで日本サーバーに接続する
VPNアプリを起動し、日本のサーバーに接続する。これにより中国にいながら日本のIPアドレスでインターネットに接続できる。
Step 3:銀行サイトにアクセスしログインする
VPN接続中に銀行のサイトまたはアプリを開く。日本のIPアドレスで接続しているため、通常通りログインできる。
Step 4:二段階認証に対応する
SMS認証が必要な銀行の場合、日本の電話番号でSMSを受信できる必要がある。eSIMで日本の番号を維持しているか、IP電話で転送設定をしておくこと。
おすすめVPN(銀行アクセス向け)
銀行サイトへのアクセスにはセキュリティと安定性が最重要だ。
- NordVPN — 軍事レベルの暗号化。日本サーバーが豊富で高速。月額$3.39〜
- かべネコVPN — 中国特化で接続安定性が高い。日本企業運営で信頼性あり。月額480円。登録・設定手順
無料VPNは絶対に使わないこと。 通信が暗号化されていない無料VPNを使うと、銀行のログイン情報が漏洩するリスクがある。
VPNの詳しい比較は中国で使えるVPN比較記事を参照。全VPNの比較はおすすめVPNランキングで確認できる。
銀行アクセスの注意点
頻繁なVPN切り替えは避ける
ログイン中にVPNが切断されると、IPアドレスが急に変わり、不正アクセスと判定される場合がある。VPNの「自動接続」や「Kill Switch」機能をONにしておこう。銀行操作中は同じサーバーに接続し続けることが重要だ。
操作は短時間で済ませる
VPN接続は安定しているとは限らない。銀行操作を行う際は、事前にやることをメモしておき、ログインしたら手早く操作を完了させよう。長時間のセッションは接続切断のリスクが高まる。
渡航前にオンラインバンキングの設定を確認
二段階認証の方法、登録メールアドレス、パスワードなどを渡航前に確認・更新しておく。中国に着いてから「パスワードを忘れた」では手遅れだ。トークンアプリを使っている場合は、スマホの機種変更前に引き継ぎ設定を済ませておくことも重要だ。
海外送金はWiseが便利
中国から日本への送金や、日本の口座から中国の口座への資金移動には、Wiseの利用が手数料最安だ。詳しくは海外送金サービス比較を参照。
現地での現金調達:ATMキャッシングが便利
中国ではAlipay・WeChat Payが主流だが、初期設定前や緊急時には現金が必要になる場面がある。空港や駅のVisa/PLUSマーク付きATMでクレジットカードのキャッシングが利用可能だ。
エポスカードは年会費無料で海外ATMキャッシングに対応している。繰り上げ返済をすれば利息もほぼゼロに抑えられる。さらに海外旅行保険(疾病治療270万円)も付帯するため、渡航前にサブカードとして1枚作っておくと安心だ。
VPNだけでは解決しないSMS認証の壁
VPNで銀行サイトにログインできても、SMS認証が受信できなければ結局そこで止まる。これは通信経路の問題ではなく電話番号の問題であり、VPNとは別の対策が必要になる。
対策1:日本の電話番号を維持する
日本の電話番号を維持していればSMSを受信できる。デュアルSIM対応のスマホなら、中国の回線と日本の格安SIMを同時に使える。赴任者にとっては最も確実な方法だ。番号維持に向いた格安SIMは海外赴任の番号維持におすすめの格安SIM比較で比較している。
対策2:認証方法を渡航前に変更する
SMS認証からアプリ認証(Google Authenticator等)やメール認証に変更できる銀行もある。この変更は日本国内でしかできない場合が多いため、出発前に必ず確認しておきたい。
対策3:IP電話で050番号を取得する
日本の番号を既に解約してしまった場合の手段。ただし銀行によっては050番号でのSMS認証に対応していないため、事前確認が必須になる。
渡航前にやるべき銀行関連の準備
「もっと早く知りたかった」と繰り返し語られる項目を整理した。すべて日本にいる間にしかできないものだ。
- VPNを契約しアプリをインストールする — 中国に入ってからでは公式サイトに繋がらないことがある
- すべての銀行アプリにログインして動作確認する — 休眠状態のアプリは再認証が必要になる場合がある
- 二段階認証の方法を確認し、可能ならSMS以外に変更する
- パスワード・暗証番号を再確認する — 現地で失念すると再発行手続きが極めて煩雑になる
- 日本の電話番号を維持する手続きをする
- 海外利用の届出が必要な銀行は事前に申請する
合わせて準備すべきもの
- eSIM — モバイルデータ通信の確保。SMS受信用に日本の番号も維持
- WeChat Pay / Alipay — 中国国内の決済手段
- クレジットカード — ATMキャッシング用。中国のクレジットカード事情も確認しておこう
- VPN — 銀行サイト以外にもGoogle・LINE・YouTubeの利用に必須
- 日本の電話番号 — SMS認証用。番号維持の方法は海外での電話番号維持の方法を参照
渡航前の準備全体は中国のネット環境完全ガイドで詳しく解説している。駐在員のクレジットカード運用は中国駐在員のクレジットカード知恵袋まとめで整理している。
まとめ:VPNで日本のIPに接続すれば銀行サイトは使える
- 原因 — GFW+銀行側の海外IPブロック
- 対策 — VPNで日本サーバーに接続
- 注意 — 無料VPNは使わない。二段階認証の準備を忘れずに
※VPNの利用は渡航先の法律に従い、ご自身の責任で行ってください。当サイトは特定の国でのVPN利用を推奨するものではありません。