ベトナムではLINE・Google・YouTubeすべて使える
ベトナムのネット規制は緩く、日本人が日常的に使うアプリはほぼすべて利用可能だ。
中国のような大規模ブロックはない。LINE、Google、YouTube、Instagram、Facebook、WhatsAppなど、主要サービスは制限なく使える。ホーチミンやハノイなどの都市部では、日本にいる時と同じ感覚でスマホを使えるという駐在者の声が多い。
ただしVPNが役立つ場面もある。日本の動画配信視聴とフリーWi-Fiのセキュリティ対策だ。
この記事ではベトナム渡航者向けのネット環境ハブとして、使えるアプリ一覧・VPNが必要な場面・eSIMとSIMの選び方・都市別のネット事情・駐在員向けの準備までまとめている。用途別の詳細は各セクションからの関連記事で深掘りできる。
ベトナムのネット規制状況
ベトナム政府は一部の政治的コンテンツやニュースサイトをブロックしている。しかし日本人の日常利用に影響するものはほぼない。
| カテゴリ | サービス | 利用可否 |
|---|---|---|
| メッセージ | LINE、WhatsApp、Zalo | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| 検索 | Google、Yahoo! | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| SNS | Instagram、Facebook、X | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| 動画(海外版) | YouTube、Netflix、TikTok | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| 動画(日本版) | TVer、ABEMA、Netflix日本版 | △ VPN必要△ VPN必要 |
| 地図 | Googleマップ | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| メール | Gmail | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| ビジネス | Zoom、Teams、Slack | ◯ 利用可能◯ 利用可能 |
| 政治系サイト | 一部の人権・ニュースサイト | × ブロック× ブロック |
△のサービスはVPNを使えば日本と同じように利用できます。→ おすすめVPN比較はこちら
日常利用ではまず引っかからない。中国やUAEのような「普段使いのアプリが使えない」というストレスはない。
都市別のネット事情(ハノイ・ホーチミン・ダナン)
ベトナムは南北に細長く、都市ごとに通信インフラの実態が少し異なる。出張・駐在の計画を立てる際は、滞在都市の特性を把握しておくと安心だ。
ハノイ(首都)
ハノイ市内の中心部(ホアンキエム区・バーディン区・ドンダー区など)は4G/5Gのカバレッジが広く、日常利用で困ることはほぼない。政府機関や大使館が集中する地域は回線も安定している。ただし旧市街の一部ホテルではWi-Fiが遅いケースが報告されているため、業務利用なら自前のeSIMやSIMを用意しておくのが無難だ。
ホーチミン(経済中心)
ホーチミン1区・2区(現トゥードゥック市)・3区は商業地帯でカフェWi-Fi文化が根付いており、ノマドワーカーや出張者も多い。ただしフリーWi-Fiはセキュリティリスクがあるため、後述のVPN対策を併用すること。郊外のビンズオン省・ドンナイ省など工業団地では回線が不安定な地点もある。
ダナン・ホイアン・ニャチャン(観光地)
観光地の中心部は通信が安定しているが、郊外のビーチやリゾート施設では電波が弱くなることがある。観光中心ならモバイルデータが途切れにくいローカルSIMが安心だ。
ベトナム独自のサービス(Zalo・Grab)
日本にいる感覚でベトナムに行くと戸惑うのが、現地で圧倒的に使われているローカルアプリの存在だ。
Zalo(ザロ)
ZaloはベトナムのLINEにあたる国民的メッセージアプリ。ベトナム人の大多数がLINEではなくZaloを使っている。現地の取引先やホテル、旅行会社との連絡はZaloを求められることが多いので、事前にインストールしておくとスムーズだ。電話番号で登録できる。
Grab(グラブ)
タクシー配車・フードデリバリー・送金までカバーするスーパーアプリ。ベトナムではタクシーを拾うより、Grabを呼ぶほうが料金トラブルを避けられる。クレジットカード決済にも対応しており、英語UIもある。渡航前にインストールしておくこと。
その他
- VietinBank・Vietcombank などローカル銀行アプリはベトナム滞在中の資金管理に便利
- MoMo(モモ)はベトナム最大のモバイル決済アプリ。駐在員なら口座連携して使うと便利
VPNが必要な3つの場面
ベトナムではVPNは必須ではない。しかし以下の場面では役に立つ。
1. 日本の動画配信サービスを視聴する
TVer、ABEMA、Netflix(日本限定コンテンツ)、NHK+などは地域制限がかかっている。ベトナムからは視聴できない。VPNで日本サーバーに接続すれば、日本にいる時と同じように視聴可能だ。
駐在でベトナムに長期滞在する場合、日本のテレビが見られないのは意外とストレスになる。VPNがあれば解決する。
2. フリーWi-Fiのセキュリティ対策
ベトナムのカフェやホテルにはフリーWi-Fiが充実している。特にホーチミンやハノイのカフェ文化は有名で、Wi-Fi付きカフェで仕事をする人も多い。
しかし暗号化されていないWi-Fiでは通信の傍受リスクがある。VPNで通信を暗号化すれば、銀行アプリやメールも安全に使える。
3. 日本限定のWebサービスへのアクセス
日本の一部ネット銀行や証券会社のサイトは、海外IPからのアクセスを制限している。VPNで日本のIPアドレスを使えばアクセスできる場合が多い。
VPNの詳しい比較は海外おすすめVPN比較ランキングを確認してほしい。ベトナム滞在者の実体験はベトナムVPNの知恵袋まとめにもまとめており、どの場面でVPNが役立ったかのリアルな声を参照できる。フリーWi-Fi全般の安全な使い方はホテルWi-Fiの安全な使い方とフリーWi-Fi利用時の危険と対策でさらに詳しく解説している。
eSIMの選び方
ベトナムでのモバイルデータ通信はeSIMが手軽だ。ベトナムのeSIM対応は進んでおり、主要キャリアもeSIMを提供している。
グローバルeSIM(トリファ)
- アプリから即時購入・設定が可能
- 渡航前に日本でセットアップできる
- 短期旅行(3〜7日)ならトリファが最も手軽
- ベトナム以外の周辺国でも使えるアジアプランあり
ローカルeSIM・SIMカード
ベトナムの主要キャリアは3社。
- Viettel — 最大手。カバレッジが最も広い。地方部でも繋がりやすい
- Mobifone — 都市部で安定。外国人向けプランが充実
- Vinaphone — 料金が安め。都市部中心の利用なら十分
空港(タンソンニャット、ノイバイ)の到着ロビーにSIMカウンターがある。パスポートを見せるだけで5分で開通する。価格も7日間で約200円〜と非常に安い。公式の料金表を整理すると、ノイバイ空港のViettelカウンターでは200,000VND(約1,200円)で30日間30GBといったプランが提供されている。
eSIMの詳しい比較はベトナムおすすめeSIM比較を参照してほしい。全体の比較は海外eSIM比較ランキングにまとめている。ベトナムのSIMカードに関するリアルな口コミはベトナムSIMカードの知恵袋まとめも参考になる。
日本の電話番号を維持する方法
海外赴任や長期滞在では、日本の電話番号をどうするかも重要な問題だ。日本のキャリアを解約すると番号が失われる。
- 番号保管サービス: ドコモ・au・ソフトバンクで月額数百円で番号を保管できる
- 格安SIMに乗り換え: povo 2.0なら基本料0円で番号を維持できる
- IP電話: 050番号なら海外でもそのまま着信可能
詳しくは海外赴任デジタル準備チェックリストで解説している。番号維持の比較は日本の電話番号を海外で維持する方法も参考にしてほしい。
渡航者タイプ別アドバイス
短期旅行(1〜2週間)
- トリファのeSIMを入れておけば十分
- VPNは公共Wi-Fi対策として入れておくと安心
- Grabアプリ(タクシー配車)は必須。事前にインストールしておこう
出張(1週間〜1ヶ月)
- eSIMかローカルSIMでデータ通信を確保
- VPNは日本の社内システムへのアクセスに必要な場合がある
- カフェWi-Fiを業務で使うならVPNは必須
駐在・長期滞在
- 現地キャリア(Viettel推奨)で本契約がコスパ最良
- 日本の動画配信を見るならVPNは必須
- 日本の電話番号は番号保管か格安SIMで維持しておく
渡航前チェックリスト(早見表)
ベトナム渡航で準備しておくべき項目をまとめた。出張・赴任の抜け漏れ防止に活用してほしい。
| 項目 | 推奨 | 関連記事 |
|---|---|---|
| eSIM購入 | 短期はトリファ、長期は空港SIM | ベトナムeSIM比較 |
| VPN契約 | NordVPN or 日本の動画視聴用 | 海外VPN比較 |
| Zaloインストール | 現地連絡用に必須級 | — |
| Grabインストール | 空港→ホテル移動前に | — |
| 日本の番号維持 | povoや番号保管 | 番号維持の方法 |
| クレカ2枚以上 | Visa+Masterが理想 | 赴任チェックリスト |
| 海外旅行保険確認 | クレカ付帯だけで足りるか要確認 | 旅行保険の知恵袋 |
まとめ
- ベトナムではLINE・Google・YouTubeなど主要アプリはすべて使える
- VPNは必須ではないが、動画視聴とWi-Fiセキュリティに有用
- eSIMはトリファが手軽。長期滞在なら空港でSIM購入がコスパ最良
- 日本の電話番号の維持も忘れずに対策しておこう
- 現地ではZaloとGrabを事前にインストールしておくとスムーズ